魚　喰　う　会

記内　康明（４３年卒）　

イヤ〜食った、食った、飲んだ、美味かった。満足、満足！！！
１０月１３日ＫＦＣシニア会企画の「魚喰う会」に参加、その結果として思わず出てきた言葉である。
飛びっきり新鮮な旬の魚を自分達で調理し、食べて、お喋りし、親睦を図るのが目的の企画と了解しているが、アレンジして頂いた幹事の方々には先ずもって感謝、感謝です。

午前１１時に総勢２１名の老若男女（？）が会場であるＪＲ山手線某駅近くの地域文化会館内調理室に集合した。メンバーの中には遠路広島から飛び入りされた方、会員の奥方も参加され、和気藹々の雰囲気の中、一斉に調理に取り掛かかった。
事前の献立案は：
　・小田原漁港より調達の旬の地魚の刺身
　・旬の素材の焼き魚または煮魚
　・天ぷら各種
　・ホワイトキングサーモン（アラスカ遠征隊より）のチャンチャン焼き
　・その他
となっていたが、当日提供された食材は、前日伊豆にまで行って釣ったという鬼カサゴ、当日朝漁港に挙がったハガツオ、カンパチ、ウルメイワシ、カマス、何れも目が透き通り、身がぷりぷりの超新鮮な魚、イワシみりん干、カマスの干物、自家栽培（白川順一さん（48）提供）の新鮮な朝取り野菜、アラスカ遠征隊差し入れの貴重なホワイトキングサーモン、キングサーモン、天麩羅種用のエビ、ホタテ等々、普段家庭では入手困難な、食べる前から涎が出そうな盛り沢山の食材であった。

魚を捌くグループ、野菜を刻むグループ、天麩羅を用意するグループ、干物を焼くグループ等々、誰に指示･仕切られる事なく自然発生的に役割分担され、全員参加で料理作りに没頭していた。
流石本チャン、簑島講師（４３年卒国府津館主）の鮮やかな手捌きによる魚の下ろし方の指導の下、自前の出刃包丁持参で、日頃の鮮やかな腕前を見せる人、覚束ない手付きで魚を下ろす人（筆者もこの口）等々、又盛り付けにも方法次第で見栄えのある一品が出来る事を学んだ日でもあった。

当日の実際の献立：
　・    鬼カサゴの薄作り（大根おろし、酢橘添え）
　・    鬼カサゴのあら、葱のぶつ切り入りのお澄まし
　・    カンパチ、ハガツオ、ウルメイワシのお刺身
　・    イワシみりん干、カマスの干物の焼き物
　・    カンパチと大根のあら煮
　・    ホワイトキングサーモン・キングサーモンのお刺身、マリネ、バタ焼き
　・    天麩羅（カマス、エビ、ホタテ、ナス･ピーマン等の野菜）
　・    炊き立てのお握り

調理会場はお酒持ち込み原則禁止と云う事であったが、幹事のご配慮でビール、芋焼酎（佐藤）、純米吟醸（〆張鶴）が用意されており、呑み助の筆者としては、酒良し、肴良し、一度に食べるのが勿体無い位のあっと言う間の時間であった。
惜しむらくはめったに口に出来ないホワイトキングサーモンをギンギンに冷えたカルフォルニア産の白ワインで食したかった事である。（次回は持参しよう。）
料理を楽しんだ後の後片付け、汚れた皿を運ぶ人、洗う人、拭く人、ごみを捨てる人、床掃除する人、これ又自然発生的に全員参加であっと言う間に、見事に調理前のきれいな姿に戻り、この要領の見事さに、これも昔学生時代、三田祭で模擬店（ハゼの天麩羅、サザエのつぼ焼き）を出した際に学んだ杵柄かとも感心した次第。
勿論お酒も持ち込んだ痕跡は跡形もなかった事は言うまでもないことである。
午後３時頃後片付けが終わって「魚食う会」も解散、本当にあっと言う間の楽しくも、短く感じた４時間であった。
企画幹事の菊池泰子さん（42）、箕島恭夫さん（41）、村上潤さん（48）のご尽力に、また前日から下田までオニカサゴを釣りに行って下さった細谷壽男さん（42）、村上潤さん（48）に改めて敬意と感謝の意を捧げたい。
同時に次回企画にも是非参加したいと思うし、又今回参加できなかった方も是非参加されるようお薦めする。

最後に、筆者の釣りに対する信条は「魚は食べられてこそ成仏する」であり、今日の魚は間違いなく成仏したと確信する次第。（合掌）