活動記録
 
 
     
  名残の紅葉の箱根ハイキング  
村上 潤(48年卒)
今年の秋のハイキングは箱根の山になった。旧東海道畑宿から双子山の脇を抜けて小涌谷に抜ける歩行約4時間のコースである。
12月1日(日)9時半、参加者8名が小田急箱根湯本駅に集合。バスに乗り旧東海道須雲川で下車。須雲川自然探勝歩道入口から上流にむけ渓沿いに歩く。皆釣り好きだけあって渓流を見るとすぐ釣りの話題が広がり楽しい。
 
しばらく歩くと畑宿の集落に入る。ここは箱根伝統工芸の「寄木細工」の産地である。最初の休憩を兼ねて寄木工房をしばし見学。ところが出発時間になっても矢ヶ崎さんが見

左から村上(48)、和田(48)、松永(44)、増田(40)
矢ヶ崎(46)、守永(42)、白川(48)、高山(40)
敬称略 

当たらない。しばらく待つとかなり大きな紙袋を下げて現れた。立派な寄木細工を購入したとのこと。これから山登りというのに、転んだりして壊さないかとこちらがヒヤヒヤ。
 
今年は異常気象の影響で箱根の紅葉は期間が短いと聞いていた。葉が落ちてしまったのではと半ばあきらめていたが、畑宿の登り口にはまだ綺麗な紅葉が残っていて嬉しい。紅葉を眺めながら本格的な登りが始まる。「これより江戸時代の石畳」という看板もある。1時間少々でコース目玉の「飛龍の滝」に到着。
 
←飛龍の滝 神奈川最大クラスらしい 滝近く、名残の紅葉の下で昼食

聞いたことがない滝名なので大した滝ではないと思っていたのだが、見てビックリ。かなり大きい。後で聞いたら神奈川県内最大クラスの滝だそうだ。ゴツゴツの黒い岩肌の滝は見ごたえがある。夏ならマイナスイオンたっぷり浴びたいと居座るところであるが、今は近くにいると寒い。少し離れた場所で、滝の音を聞きながら、早めの昼食にする。
 
昼食後、しばらくダラダラとした上り坂が続く。黙々と歩くのではなく、豊富な話題が飛び交っているので疲れは感じない。
1時間ほどで今回の最高地点834m鷹巣山に到着。スタート地点から約600m登ったことになる。ここは小さな城址となっている。昔、北条氏の
西の攻防に使われたらしい。ところどころ、木々の間から相模湾や下界の小田原の町が展望できる。
このあたりは道の両側が椿の林。立派なつぼみが沢山ついている。もう少し時期が遅ければ満開の花が見れたのにと少し残念。次のポイントの浅間山では全員で記念写真。
ここからは一気の下り。このあたりから、某先輩は夕方のビールがちらついてきたと見えて、ゴールまでどのくらいかとしきりに聞いてくる。
千条の滝(ちすじのたき)を過ぎると、間もなくゴールの小涌谷駅が見えてきた。
小涌谷駅から箱根登山鉄道で湯本へ下る。乗車したのは、この路線の最古参のレトロ車両+名物車掌の組み合わせ。人気電車らしく結構混んでいる。
車掌の名調子な車内放送によると、このレトロ車両は何と我々と同年代。最古参にして今だに現役を続けている丈夫さ元気さに妙に感心する。たまには電車旅も面白い。
 
ゴール間近、千条の滝 小涌谷駅で箱根登山電車に乗る 小田原駅近くで小宴会

 
ハイキングの締めは、小田原の魚料理の居酒屋。待ちに待ったビールで話も弾む。小田原地魚の刺身盛り合わせは美味かった。
最後に、増田さんがリュックから何かを取り出し始めた。ご自宅の柿をたくさんリュックにいれて持ってきたそうで、参加者にお土産として一袋づつ配ってくださった。重いリュックを背負っていたのに、足取り軽く登山していた増田さんの脚力には驚くとともに、そのお心配りに皆感謝した次第である。
参加者のバラついた(?)体力を計算しつくしたベストなコースを、下見までして計画していただいた幹事の増田さん、高山さん、ありがとうございました。

     
 

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