活動記録
 
 
     
  箱根外輪山の明神ヶ岳ハイキング  
高橋正一(50年卒)
KFCハイキングが6月10日(土)箱根外輪山の北東に位置する明神ヶ岳(1,169m)を目指し行われました。参加者は増田(40年)、高山(40年)、竹林(41年)、守永(42年)、矢ヶ崎(46年)、堤(47年)、白川(48年)、村上(48年)の諸先輩方(敬称略)と私の9名でした。
  
 小田原駅から箱根登山バスで仙石まで1時間弱。円陣を組んだ後、山道に取り付きます。
強い日差しがありましたが風があり、心地よく歩を進め、約30分で外輪山の尾根にある矢倉沢峠で最初の休憩を取りました。
後はずっと尾根道のアップダウンを繰り返します。
うぐいすが鳴く中、ハコネダケという高さ2〜3mの細い竹が道の両脇にびっしり生えて壁のようになっている場所や、背丈の低い草原を抜ける道、振り返ると同じ外輪山を構成する金時山やその奥に富士山、足元には仙石の町並みが広がり、進行方向右手には噴煙の大涌谷と天候にも恵まれ景色は抜群でした。これぞハイキングの醍醐味です。
 
予定では明神ヶ岳で遅めの昼食としていましたが、いつものKFCハイキングのとおりゆっくりペースで尾根歩きを楽しみ過ぎたのか、道標に示されている所要時間より我々のペースが遅く、とても明神ヶ岳まで1時前に辿り着けそうもないという状況判断で、12時過ぎに風を防げる樹林帯で腹ごしらえとなりました。
 
そこから出発後すぐに火打石岳の巻き道があり、その時点でまだ明神ヶ岳に至る尾根道の半分しか進んでいないことが分かりました。
その先で眺望が開けると目指す明神ヶ岳がはるか遠方に見え、気を取り直して前進しました。
その頃から尾根に吹き上げる南西の風が更に強まり尾根道の馬の背部分では踏ん張らないと吹き飛ばされそうな恐怖心も感じる程でした。
あの高山さんの巨体もゆらいだとか。写真にある増田さんも真っ直ぐに立っていません。明神ヶ岳の西側はがけ崩れのように赤土が露出しており、砂粒が強風に乗って顔をたたきつける場面もありました。
   足元に仙石原の絶景を見ながらひと休み
    ゆっくりペースで尾根道を歩きます。
   日差しと風を避け木々に囲まれ昼食
まだまだ行程半ばの火打石岳にて 遠方に見える明神ケ岳まで尾根道が続く 体が傾くほどの強風になりました
 
そんなこんなで2時過ぎにようやく明神ヶ岳山頂にたどり着きました。強風の中、記念撮影だけして、早々に引き上げることにしました。
もともと帰路は尾根を南に下って箱根の宮城野という町に下る予定でしたが、強風を真正面から受けながら下山するのは厳しいと思われたことと、村上さんの下見で小田原までのバスが満員で座れなかったという情報におじさん一同萎えたことが決定打となり、土地勘のある白川さんの意見を採用して安楽な道と思われる東側の大雄山最乗寺への下山道を下りることにしました。
 
少し下ると、眼下に相模湾と小田原の町並みを望める場所があり(海抜1,050m地点)、いい写真スポットと思いましたが、皆さん強風から逃れるようにさっさと立ち去ったのが印象的でした。
その先は結構長くてつらい下り坂が続き、後続を待っていると体が冷えすぎてしまうことから、勝手でしたが白川さんを先頭に私を含めた先行隊が分かれて先に進むことにしました。
 
隊列を乱すことになりましたが、先行到着隊の守永さんがバス停まで行き、最終バスが17時23分発であることを知り後続隊に知らせたことと、後続隊で赤土と格闘していた矢ヶ崎さんの頑張りがあり、奇跡と思われる程ぎりぎりで最終バスに間に合ったのは感動的なシーンでありました。
10分程で伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅に到着。すぐに発車する電車で小田原に到着。いずれも全員座って疲れを癒すことができました。
やはりこちらに下りてきて正解だったと皆さん思っていたはずです。
     360度展望の明神ケ岳山頂でしたが強風のため即撤収
            眼下に小田原の町並みと相模湾を望む下山路
今回のコースの高低差は、仙石バス停から明神ヶ岳までが登り約500m、山頂から大雄山最乗寺のバス停までが下り約870mで、下りの負荷が大きかったことが分かります。
朝10時10分に円陣を組んでから17時23分まで7時間ちょっと山の中で活動していました。健康的ですね。
 
さて待ちに待った打ち上げ会です。いつもながら苦労を共にした同志の飲み会は格別で、モンゴル遠征こぼれ話やスイスの渓流で魚は釣れるのか等で盛り上がりました。
今回は箱根外輪山の美味しい部分を歩き通した達成感で充実した1日となりました。

幹事の増田さん、村上さん、下見から打ち上げ会までご尽力頂きありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

 

     
 

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