活動記録
 
 
     
   南房総白浜沖「ハタ・ヒラメ釣行」  
井 宏元(H6年卒)
昨年好評だった白浜沖のヒラメ釣りが、今年も平成27年11月22日に行われました。
昨年と同じく、前日夕方から民宿「南荘」に泊まり宴会、翌朝は日の出と共に「恵津丸」より出船です。今年は11名の参加になりました。宿では美味しい魚料理と楽しい釣り談義で盛り上がり、翌日の釣り座を決める抽選ではみなさんのボルテージも最高潮、否が応でも期待が膨らみます。
 
昨年は艫座で大物が釣れたそうですが、今年はどうでしょうか?…釣り前日のワクワク感はいいものです。実は私はヒラメ初挑戦で不安いっぱい。
「ヒラメ 40」…どうやらアタリがあってから食い込むまでに「40秒」もかかるらしい。釣り慣れている太刀魚の餌釣りもそこまでかからない。ジギングなんかはもっと勝負が早い。餌の活きイワシをどのように喰うのか?孫バリはどのようにセッティングすればよいのか?…宴会時に先輩方からアドバイスを頂くが、流儀がいろいろあるようで、結局は釣りながら自分の流儀を見つける、という結論に至った。
 
さて、当日は波風が荒れる中、白浜沖の38mラインからスタート。開始早々に村上さんがヒラメを釣り上げる。釣れそうな気配はありそうだ。しかし、自分のほうは全然アタリがない上にひどい船酔い、辛い展開である。船中はポツポツとは釣れているようだ。そんな状態ですでに10時を過ぎようとしている。沖上がりが昼過ぎなので焦る…ヒラメは難しい…。
 
あきらめムードのある中、なんとか釣るには私の持っている「釣りの引き出し」から打開策を探さねば。そうだ、ジギングでやっているように、竿をシャクるリズム感を釣れてる人に合わせてみよう。
 
 
そこで反対側の艫座で釣れている村上さんの「釣れるリズム」を観察。どうやら自分は大きく動かしすぎて底レンジを上手くキープできていないようだ。波が3mもあるこのような状況ではその高低差も計算しなければいけない。
流し釣りで隆起のある根が多い場合には、捨て糸が長いとエサが上すぎることもあるようだ。捨て糸も思い切って短くして20cmとした。打開策により、はじめてアタリらしきものが伝わってくる…がしかし40秒待っても食い込まない。イワシには齧られた跡がある…何かもうひと工夫が必要だ。
 
次なる引き出しは「餌の演出」。ジギングでは活性に合わせてジグの移動速度を調整する。活性が低い時には速度を落とした弱々しい演出が有効だ。このイメージを活きイワシに展開しよう。
元気すぎないイワシ、控えめなイワシ、…そこで参考にしたのは前日の宴会で松永さんから教わった「おしゃべりなイワシを黙らす方法」。
どうやら元気なイワシはおしゃべりなので、自分が餌だとヒラメに言いふらすそうだ。釣り人に引っかかるな、と。冗談が半分入っていたのかもしれなかったが、妙に納得した私はこの「黙らす方法」を密かに試してみようと画策していたのだ。
 
方法は簡単で、親バリをイワシの上顎と下顎を合わせて貫通させるだけだ。こうすると口が開かないので「しゃべれない」というわけだ。
この親バリで口を塞ぐセッティングと、さらに鱗も半分くらい取って孫バリを腹ビレにセットすることで「控えめで弱ったイワシ」とし、投入するとすぐにアタる。今度は40秒もかからずに向こう合わせでしっかりとフッキング、竿が大きくしなる。イメージ通りに喰ってくれた。
 
仲乗りさんにうまくタモに入れてもらい、念願のヒラメをゲットすることができた。棚があってきたからか、イワシが黙ったからか、その後もアタるようになる。がフッキングまで持ち込むのが意外にも難しい。ヒラメは簡単ではなさそうだ。終了間際になんとかもう1枚追加できたが打率が今後の課題だ。
腕をあげなければ・・・・。
 
 船中の釣果(11名の合計)はヒラメ:13匹、ハタ:4匹、大型エイ:1匹 でした。自然が相手なのでなかなか思うようにはいきませんでしたが、皆さんと楽しいひと時を過ごせてとても有意義な釣行でした。
幹事さんお疲れ様でした。
 

     
 

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